起業を目指す凡人の書評ブログ

読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

起業を目指す凡人の書評ブログ

起業に役立つビジネス書の書評ブログです。

直感で判断するのは正しかった!?~【第1感】書評

f:id:tesshi-f325:20170521195809j:plain

『第1感/マルコム・グラッドウェル』

『最初の2秒』の『なんとなく』が正しい

 こんにちは、tesshiです。

 

突然ですが、直感というものを信じるでしょうか。

 

直感とは、例えば誰かと会ったとき、『なんか嫌な予感がする』とか、『この人とは関わらないほうがいい』といったことを瞬間的に感じることです。

これが正しいと思う人は多くないと思いますし、人によってはオカルト的なものであると感じる人もいます。

 

本書では、この『直感』が何故起こるのかを、統計的にであったり、心理学的な側面からであったり、色々な事例をもとに解説しています。

適応性無意識

直感的な、素早く無駄なのない思考で、一気に結論に達する脳の働きのことを『適応性無意識』と呼びます。

これは、コンピューターのように、大量の選択を処理するものでもあります。

 

どういう事かというと、例えば初対面の人で何となく『嫌な人だな…』と思ったとして、実際そうだったとき、理由を論理的に説明することできませんよね。

初対面の人であるのだから、その人の性格が分かるわけでも、人柄を詳しく知っているわけでもない。

それなのに、何となく『嫌な人だな…』と思う。

こうした経験がある方も多いのではないでしょうか。

 

こうした瞬間的に下した判断も、冷静に時間をかけて考えた結論と比べても見劣りするものではない、と本書では伝えています。

輪切り

直感がどのようなプロセスで判断されるのか、その現象について本書では『輪切り』という言葉で表しています。

 輪切りとは、様々な状況や行動のパターンを、断片的な情報から読み取って、瞬間的に認識する能力のこと。

 

どういうことか。

 

 日常で起きる出来事には、あるパターンが存在しています。

 それは、意識的には気が付かないような、瞬間的、または断片的な情報のことです。

そして輪切りとは、過去に起こったパターンと同様の情報を認識すると、同じ現象が起きるのではないかと判断する。

 

これが直感が起こる理由の一つだということです。

直感が信用できない場合

もちろん全ての直感があてになるわけでもありません。

 

直感が信用できないであろう状況が、次のように説明しています。

判断を下す対象に対して先入観を持っている場合、情報過多である場合、冷静ではなく、興奮しているような状況の時です。

 

これらの状態で下された直感的な判断は、必ずしも正しい選択を行っているとはいえません。

先入観のある場合

先入観がある場合、直感の判断は鈍ることがあります。

これは、『そうであろう』という思い込みから、物事を断定的に判断してしまうときです。

 

例えば、白衣を着ている清潔感のある男性と、作業服を着ている髭を生やした男性の2人がいたとします。

2人のうち、どちらが頭が良いのかと聞かれたとき、果たしてどちらを選ぶでしょうか。

何となく白衣を着ている人を選んでしまうような気がしますよね。

 

それは、白衣=医者というような先入観からくるイメージがあって、それが理由で実際にはそうではないかもしれないのに、間違いなく白衣の男性が頭が良いと思ってしまう。

これが先入観のある場合に、直感の判断が鈍ってしまうということです。

情報過多の場合

余計な情報があることは、その情報が無用であるというだけでなくて、有害にもなりえます。

 

人は重要な判断を下すとき、ありとあらゆる情報を集めたうえで、決断を下したいと思いますよね。

しかし、その中には本来なら無用であるはずの情報も含まれていてると、どの情報が重要であるか分からなくなってしまう。

要は、選択肢が多すぎると、無意識の処理能力を超えてマヒしてしまいます。

 

なのに、人は情報が多くなるほど、判断の正確さに対する自信が実際と比べて不釣り合いなほど高くなってしまう。

 

だからこそ、情報を取捨選択することが必要が重要なんです。 

興奮の場合

 人がある程度ストレスがかかった状態であると、より適切な行動が取れるよになるのですが、度が過ぎると、逆に適切な判断が出来なくなってしまいます。

 

一定以上の興奮状態になった人は、体が多くの情報源を遮断し始めるため、思考が停止する。

気分が高揚することによって、客観的な物の見方ができなくなり、その結果視野と思考が狭くなる。

 

こうなると正しい判断など下せるわけもない、という事です。

無意識は外部からの刺激によって形成される

本書では、無意識は、日頃の体験、会った人、読書などの外部からの刺激によって形成されるとしています。

 

例えば、目の前にスーツを着た人がいる、と聞いたら男性と女性のどちらを想像するでしょうか。

 

多くの人は、男性を思い浮かべたと思います。

これはスーツを着ているのは男性、というメッセージを普段受け取ることが多いからです。

 

例えば、広告でスーツを着ている人を見ると、大抵の場合、男性が写っているかと思います。

また、朝の電車など、スーツを着ているのは、圧倒的に男性が多いですよね。

つまり、普段目にしているスーツ姿の人=男性というイメージがあるために、スーツを着た人という言葉だけで、何となく男性を想像したという事です。

だから成功のためには読書や音声を聞く必要がある

このように、普段目にしているもの、聞いているもの等によって、無意識が形成されるのであれば、神田昌典が『非常識な成功法則』で、成功者の音声を聞けといった理由が分かったきがします。

 

『非常識な成功法則』内では、音声を聞くことは、単に知識をつけるためだけでなくて、無意識にその情報が伝わり、それが自分の考えとなると書いています。

最初これを見たときには、少し信じられない気分だったのですが、本書を読んでその理由が分かった気がします。

 

 普段から聞いている音声や、読書といったものが自分の考え方となって、血肉になる。

そうすることで、成功する思考や知識が身に付き、成功するのだという事だと思います。

まとめ

直感的な判断をテーマにしていますが、論理的にその原因や事例が説明されていて、直感とは何か、という事について深く知ることが出来ました。

 

本書は、目に見えないものを説明するためか、事例が非常に長くて、事例の途中に別の事例が入ったりと、少々ややこしく感じる部分もあります。

 

しかし、それを上回る面白さがあり、直感という現象だけでなく、抽象的な現象を言葉で説明することの難しさだったり、様々なことを学べました。

 

物事を、時々直感的に感じるのはなぜか、それが気になっているなら一読してみてはどうでしょうか。

斎藤一人流の100の商売哲学を学ぶ!~【斎藤一人の百戦百勝 商売編】書評

f:id:tesshi-f325:20170522192321j:plain

『斎藤一人の百戦百勝/小俣貫太』

これからは日本の商人も、競争を嫌がらずに頑張るんだよ。そうすれば、ユダヤの商人にも華僑にも負けない。どこがきても負けないようになれる。日本人も競争して、世界に通用する本当に『カッコいい』商人を目指すんだよ。

 こんにちは、tesshiです。

今回は、斎藤一人の商売哲学を学ぶために本書を読みました。

 

本人直筆のものからお弟子さんが書いたものまで、斎藤一人関連の本は、自己啓発書籍の中でもコスパ高いと、個人的に思っています。

なぜかというと、読みやすいし、基本的に簡単な言葉で書かれているから疲れないし、読んでいると心が軽くなるから。

 

さて、本書には斎藤一人の商売哲学が100項目書かれているのですが、その中から特に印象に残っているものについて書いていきます。

国民性を理解する

日本には『みなさま』という神様が住んでいるの。…日本で商売するのなら、『みなさま』という神様の力を借りないと、売れないようになっているんだよ。

 上記の言葉のおとり、斎藤一人は日本で商売をするのであれば、日本人の国民性を理解して商売するべきだと、伝えています。

日本人が何を考え、どのような行動をしているのか。

これを知ることが商売を上手くいかせるために必要であると。

 

そして、それが『みなさま』という言葉を表します。

日本人は、外国人と比べても、特に”みんな”がやっていることに合わせたいと思う感情が強いです。

だからこそ、何かの商品を勧めるときも、『みなさん使われています』とか、『みなさん喜ばれています』という風に、みんながそれを購入している。みんながそれを高く評価している。

そう感じれば、安心して商品を購入することができる。

 

これは、日本国内に限ったことではありませんよね。

外国で自社の商品を販売しようと思ったとき、当たり前ですが、日本人と同じ要領で商品を販売しても、それが上手くいくことはありません。

 

その国の人々の国民性、つまり顧客の心理を理解することが、商売には欠かせないということです。

数字で管理する

お客さんがそれを望んでいるかどうかは、数字に出るんだよ。

 商人はお客が求めているものを提供しなければいけない、そう斎藤一人はいいます。

自分が良かれと思って工夫していても、売り上げが増えないような事態になるのは、自分の工夫とお客さんの望むものとがズレているからです。

 

だからこそ、お客さんが求めているものを正確に把握するためには、物事を客観的に理解しなければいけません。

つまりは、数字で管理することが重要であるという事。

 

例えば、大手のファーストフードは、接客マニュアルが統一されている。

理由は、その行動、その順序が一番売り上げが上がると結果が出ているものだから。

例えば、ハンバーガーを購入した人に、ポテトを進めると〇〇%が購入する、というように、です。

 

数字で管理するのは、数字に反映されれば改善が出来るからです。

売り上げを上げたくて、チラシを配ればお客さんが来ると思い、なんの計画もなくチラシを配っても、その結果を把握していなければ意味がありません。

例えば、地域ごとにチラシの内容の一部を変えて、どの地域のチラシが一番反応がいいかを確かめる。

そうすれば、他の部分を改善することでより良いチラシが出来ていきます。

金ではなく、知恵を出す

最初に商売を始めるときには、一円も使うな。

 斎藤一人の商売のやり方の基本は、無駄なものを限界まで削ることです。

例えば、お店の看板には段ボールを使ったり、チラシなどは手書き、事務所も自宅でいいといった風に、必要のないところにはお金をかけないようにしています。

 

商売の目的は、利益を出すこと。

そのために、自分の手元からお金が出ていく流れを最小限にして、手元に残るお金の量を増やしていく。

そして、増えたお金の中から、次のお金を稼ぐためのものに投資する。

 

失敗して廃業になる商人の多くは、無駄なお金を使いすぎています。

使うお金を最小限にすることで、失敗した時のリスクも少なくなります。

そうすれば、一度や二度の失敗で潰れるようなことはなく、何度でもやり直すことが出来ると。

 

お金も知恵も出さない商売が、儲けられるはずもない。

だから、お金を出す代わりに知恵を出す。

この知恵こそが、商人に必要な才覚であるということです。

採用した人は教育では変えられない

初めて人を雇うときは、必ずロクでもない奴がくるんだよ

商売を始めて人を雇うとき、雇った人を指導しようと思っていると、指導しないと使えないような人がくる上に、指導しても使えない。

そう斎藤一人は、長年の経験から教えてくれます。

 

これは、採用は教育より重要であるという事です。

なぜかというと、例えば遅刻癖であったり、人との接し方であったり、雇う前に形成された人格からくる問題は、教育で改善することは難しいから。

どう頑張っても、雇われてからの教育<雇われる前の人生経験、ということになります。

逆に優秀な人を雇えれば、その後の従業員教育が非常に楽になります。

 

だからこそ、採用は教育よりも重要であると言えますし、下手に人を採用するべきではないと言えます。

指導しても、勤務態度や遅刻などが治らない従業員を雇ってしまうと、経営者の頭はストレスでいっぱいになる。

下手な人を採用するくらいであれば、いい人が見つかるまで採用せずに一人でやったほうが何倍もいい。

商人のだらしなさが不況を招く

日本では、近年不況不況と言われていますが、それに反して預貯金が増加しています。

つまり、それだけお金があるにもかかわらず、活用することが出来ない商人がだらしなしいと。

 

資源が動くことで景気が良くなります。

不謹慎な話ではありますが、日本が戦争で負けた後、世界が驚くようなスピードで復興を遂げたのは、焼け野原になって、人やモノなどの資源の動きが活発化したから。

 

そして、今の日本は、特にお金の動きが鈍くなっている。

国民みんなが不況におびえて、財布のひもを固く閉ざし、出来るだけお金を使わないようにしています。

個人資産が増えているのだから、その額が市場に出回れば不況になることはなく、それを使ってもらえるような商売を出来ないからこそ、商人がだらしないのだと。

 

だらしない商人がやることといえば、安売りをすることだけ。

安売りすればするほど、商人は自分で自分の首を絞めることにもなるし、周りのライバルたちとの苛烈な価格競争に巻き込まれていく。

 

安売りなんて、いかにも頭を使わないような商売ではなく、もっと知恵を絞りだして、沈殿化しているお金が市場に出回るようにしなければいけない。

それこそが、この不況を解決する方法なんです。

まとめ

斎藤一人は、過去に長者番付で1位になるなど、実業家として非常に優れた方であると、商売哲学を学ぶことで実感させられます。

 

これほど的確に、商売の原則を理解していて、かつ活用できているのだとすれば、それは日本一になることも納得できますよね。

 

正直、本を読むまでは漢方薬とかを売っているスピリチュアルなことをいう変な人、という印象でした。

ですが、今では全く別の印象を感じるようになりました。

たばこ産業のどす黒いマーケティングを知る!~【悪魔のマーケティング】書評

 f:id:tesshi-f325:20170520164339j:plain

【悪魔のマーケティング】

『タバコなんざ、ガキや貧乏人に黒人、あとは馬鹿に吸わせておけ‐米国大手たばこ会社役員の発言』

 こんにちは、現在禁煙10日目のtesshiです。

 

前々からタバコを辞めようとは思っていたのですが、何度か禁煙に挑戦するも挫折してしまっていました。(禁煙最長1か月)

 

しかし、今年中に職場が完全禁煙になるということで、この際禁煙に再挑戦しようと思い、今回禁煙に挑戦しているのですが…

禁煙外来に通うことも考えたのですが、保険適用になる基準とか良く分からないし、薬の副作用で吐き気とかするらしいし、気合で乗り切ることを決意。

少しずつマシになっているとはいえ、タバコを吸いたい衝動をどうにかできないものかと悩んでいました。

 

そこで、先日Amazonで本を探していたら、今回読んだ『悪魔のマーケティング』に出会いました。

本書は、タバコ産業がいかにどす黒い経営をしてきたのか、その歴史やタバコ会社に勤めていた研究者などの証言をもとに、解説してくれます。

 

これを見て、禁煙の意思を強めることと、ビジネス的な学びを得られれば、まさに一石二鳥と思って購入。

そして、昨日やっと届き、先ほど読み終えましたので、本書からビジネス的な視点で学べたことを書いていきたいと思います。

(禁煙に役立つか、という事については最後に書きたいと思います。)

消費者の不安や罪悪感を減らす

今では、タバコを吸うことが健康に悪いと誰もが知っています。

また、まだ喫煙している人も体にいい影響を及ぼさないことは、誰もが自覚しています。

 

今から100年ほど前も、タバコを嗜む消費者は、『喫煙が健康に悪影響を及ぼす』という事に対して漠然とした不安や、吸う事への罪悪感を感じていました。

ですが、これはタバコ産業からすれば一大事。

なぜなら、タバコに対してのマイナスイメージが広まれば、その分彼らの利益が減ることは分かり切っていたからです。

 

そして今日まで、たばこ産業はタバコを購入する消費者の健康的な不安、そして罪悪感を減らすにはどうすればいいのか考えて、色々な施策を実行してきました。

その方法の一つは広告であり、消費者に対して、いかにタバコが健康に悪影響を及ぼさないのかを、繰り返し伝えることで、その不安を減らそうとします。

例えば、低タール、低ニコチンのタバコの登場です。

 

それまで、両切りのフィルターのついていないタバコが主流であったので、タバコにフィルターを付けて、タバコから発生する有害物質はすべてブロックできる、さらには、『このタバコは健康にいい』というような宣伝をするわけです。

そうすることで、消費者はフィルター付きのタバコや、低タール、低ニコチンのタバコを、健康的なものと好んで買うようになります。

実際には、そうではないにもかかわらず、です。

 

こうした消費者の不安や罪悪感を減らすのは、どんなビジネスでも共通することです。

例えば、高い商品を購入するか悩んでいる人は、その消費に対して、『こんな高いものを買って大丈夫だろうか』と不安に思ったり、罪悪感を感じてしまいます。

そこで、販売者側は『自分へのご褒美にぜひ』と、購入者の罪悪感を減らし、さらにそのアフターサービスを充実させることで、購入したことへの不安や後悔を感じさせないようにする必要がある。

 

それを悪用した形が、今回のタバコ産業の方法であるわけですね。

依存性は、”熱狂的な”リピーターを生み出す

麻薬やたばこ、パチンコといった商品は、快楽が強いから儲かるのではなく、その依存性があるからこそ、莫大な利益を手にすることが可能です。

タバコなど、中毒性を持つ商品を持つ会社は、他の商品では得られない”熱狂的な”リピーターを手に入れることが出来るから。

 

タバコに含まれているニコチンには、強力な依存性があることは、一昔前とは異なり、昨今の常識では当たり前の事だと思います。

タバコ産業は、このニコチンの依存性を、それが世間に明るみに出る前から気づいていた。

そのうえで、それを利用した販売を行っていました。

 

どういうことかというと、従来のタバコにもニコチンは含まれてはいるのですが、それをより効率よく人体に吸収できるようにする物質が発見されました。

その物質とは、アンモニアの事です。

タバコにアンモニアを混ぜることで、ニコチンの吸収速度や効率を劇的に高め、より依存しやすい商品へと変貌していきました。

 

このことは、喫煙経験のある僕も認識があって、これを教えてもらったのは、とあるタバコ屋でのことでした。

そのタバコ屋で、安くタバコを吸うことが出来るという理由で、手巻きタバコというものを購入していました。

 

手巻きタバコとは、タバコの葉、フィルター、紙など、それぞれを自分の好みに合わせて選ぶことが出来て、オリジナルのタバコが作れて、なおかつ市販のパッケージのタバコに比べると半分程度の費用で済みます。作るのは面倒ですが。

それで、その手巻きタバコが普通のタバコと異なるのは、値段だけはありませんでした。

 

異なる点は2点あり、一つはタバコのにおいが付きにくいこと。

普通のタバコから手巻きタバコに変えただけで、周囲の人から『あれ?タバコ辞めた?』と聞かれるくらいには、タバコ独特のにおいが付きませんでした。

この理由は、市販のタバコに含まれているアンモニアが、手巻きタバコには含まれていないからです。

 

もう一つは、燃焼スピードが異なること。手巻きタバコは自分で吸い込まなければ勝手に燃えるスピードがかなり遅いです。というより、吸い込まなければ、タバコにつけた火が消えてしまうくらいでした。

これが普通のタバコなら、放置すればほとんど灰になってしまいます。なぜなら普通、ほとんどのタバコには、燃焼材といわれるものが含まれているから。

 

このアンモニア、燃焼材などの成分が、タバコの依存性の原因であるニコチンの吸収を加速させる。

その結果、喫煙者はタバコを止めることができず、ずるずるとタバコを買い続けるようになるわけです。

消費者の行動、心理を徹底的に研究していた

タバコ産業が最も顧客に取り組みたい層、それは”十代の若者”であり、未成年の喫煙者を増やしたいと考えていました。

その理由は、タバコを吸い始めるのは十代の時期が多く、20台を超えると、それからタバコを吸い始める人が激減していきます。

また、十代でタバコを吸い始めた層が、その後お気に入りの銘柄のタバコを買い続け、タバコ産業に長く貢献してくれるからです。

 

どういうことか?

喫煙経験のある方は理解できるかもしれませんが、喫煙者の多くは、基本的に一つの銘柄のタバコを買い続けます。

なぜかというと、それが一番吸いなれていて、自分に一番合うタバコだと分かっているから。

つまりリピート率が滅茶苦茶高い顧客に育つという事。

 

そして、タバコを吸い始める理由について。

ほとんどの人は、タバコを吸い始めるのに、『タバコがおいしいから』という理由では吸い始めません。

どちらかというと、最初のうちは苦いとか、煙たいとか、不味いと思いながら吸い続けます。

 

決して美味しいとは思わないのに、タバコを吸うのは、タバコを吸う行為が”大人の世界への入り口”という認識があるからです。

つまり、タバコを吸う行為を、『かっこいい』とか『大人っぽい』と思うんです。

 

なぜそのような感情になるかというと、タバコ産業のマス・マーケティングの効果だったり、映画やマンガの影響であったりします。

今ではほとんど見かけることはありませんが、タバコの広告って、大人のカッコよさを表現しているものが多かったです。

映画やマンガでタバコの表現が出てくる時も同様です。

それを見た子供が、タバコ=大人=カッコいい、というイメージができ、タバコに憧れるようになる。

 

 

十代の少年たちが、タバコの消費者として重要な顧客になると発見したタバコ産業は、この少年たちに、いかにしてタバコを吸わせることが出来るかを徹底的に研究した。

少年たちが何を感じているのかという心理、どういう行動を好むのかということ、これらを把握し、一番効果的な広告を考え出した。

 

その広告の方法とは、子供に人気のテレビ番組でタバコのCMを大量に流すことであったり、子供に好かれるようなデザインの商品を売ったり。

また、先ほど記載したような、『カッコいい大人』というイメージをタバコに持つように、広告を出しました。

 

この広告は、一見すると子供に向けたものだとは思わないものです。

大人がカッコよくタバコを吸っている写真を使っていたとして、子供向けの広告だとは誰もが思わないですよね。

だけど、子供の心理を知り得ているタバコ産業は、これを理解して、広告を出していたんです。

 

そして、タバコはカッコいいと思って吸い始めた少年たちは、やがてニコチンに依存するようになり、タバコに対してカッコいいと思うことが無くなっても、タバコを買い続けることになる。

タバコは所属意識を生む

『タバコは優秀なコミュニケーションツールだ』

僕が社会人になりたての頃は、このようにいう先輩、上司が多かった。

 

以前まではどこでもタバコを吸っていたようですが、今では喫煙所が設置され、さらに都会では路上喫煙で罰金を取られることもあります。

だからこそ、喫煙所にはタバコを吸う”仲間”が集まる。

特に会社の喫煙所では、何度も顔を合わせる人がいれば、自然と会話をするようになったりして、それで先輩や上司と仲が良くなる、という経験があります。

 

また、同じ銘柄のタバコを吸っているだけで、会話のきっかけにもなる。

『あ!同じタバコを吸っているんですね!』

といった具合に。

 

この所属意識を生むことも、タバコをやめられない原因の一つであったりします。

タバコを吸う事のメリットと感じるようになり、タバコを止めることで喫煙仲間から外れるようになる。

そうなることで、コミュニケーションを取れなくすると、危惧する人もいます。

歴史は繰り返す

タバコ産業は、タバコに害はないと、近年までずっと否定し続けてきた。

健康に悪いという風潮が出るたびに、健康に悪影響はないと、決してタバコの害について認めませんでした。

 

しかし、近年ではネットの影響か、タバコが健康や、周囲の人に害を与える存在だとして、以前よりもタバコ産業に対する風当たりが強くなってきた。

そこで、最近出てきたアイコスや電子たばこについて、思うことがあります。

 

アイコスや電子たばこは、普通のタバコと比べて、圧倒的に健康に害は少ない、というようなイメージがあります。

しかし、アイコスにはニコチンは相変わらず含まれますし、電子たばこにもニコチンを含むリキッドはありますし、それを手に入れるのは容易です。

 

何となく、アイコスの広告を見ていると、タールが少ないから大丈夫といったニュアンスを感じるのですが、タールが少ないからと言って害が少なくなるわけではないです。

そして、アイコスにはタール、ニコチンの量が記載されていませんが、ニコチンについてはそれなりに強いです。(普通のタバコの6~8mm位?)

 

副流煙のリスクがないともいわれていますが、吐き出した息にニコチンが含まれていることもあるでしょうし、煙が見えない分、普通のタバコより質が悪い、という意見もありますね。

 

つまり、依存性のある部分をしっかり残しつつ、何故か健康的なイメージを与えることに成功しているように思えます。

まとめ

禁煙のために読んだ本書ですが、結構ビジネス的にも勉強になることが多かったです。

リピートの重要性、リサーチの役割とか。

 

さて、この本が禁煙に役立つか、ですが…

他で紹介されている禁煙本が、自分のメンタルと向き合うようなものが多いイメージですが、本書は論理的に自分の喫煙衝動を抑えるのに役立つ、と感じています。

 

タバコ産業の歴史を振り返りつつ、そのあくどい商法を見て、こういう風に感じさせられていたのか、と思わず納得出来たり。

『俺はニコチンの依存に負けないぜ』とか、『こんな奴らに搾取されてたまるか』といった感じで活用できました。

 

禁煙している人は、一度読んでみてはどうでしょうか?

何かしら役に立つと思います。

あなたは、今日と同じ明日を生きますか?【君と会えたから…】書評

f:id:tesshi-f325:20170517115320j:plain

『君と会えたから…/喜多川康』

『本当よ。人生で絶対にそうなるって約束されていることは、たった一つ、いつかは死ぬということだけなの。そのほかの事は何も約束されていないわ。』

今回、本書を自己啓発のために読んだのですが、『人生を変えるためには何が必要なのか』という事について、物語の中で教えてくれます。

 

本書の内容を軽く紹介すると、ある日、父親の経営する本屋で店番をしていた高校生の主人公は、店を訪れてきた同世代くらいの女の子と出会う。女の子は、人生で成功するための方法を、主人公に会うたびに教えていき…、という感じで物語が始まります。

 

僕は本書を自己啓発の目的で読んだのですが、自己啓発に興味がない人でも、ストーリーは楽しめる内容です。

 

それでは、本書から学んだことをまとめていきます。

一時間に10倍のありがとうをもらう方法はないか

作中で、お金の円の読み方を、『〇〇エン』ではなく、本当の読み方は『〇〇ありがとう』であると女の子はいいます。

 

なぜかというと、例えばハンバーガーを購入した時、本来は、野菜を育て、牛を育て、それを加工し…という過程をえなければハンバーガーを食べられないが、お金を支払うことによって、その過程を省略できる。

 

そう考えると、ハンバーガーを作る過程の人たちに対してありがたみが出るし、その一人一人に感謝をする代わりに、自分にハンバーガーを売ってくれた人に、感謝の意味を込めてお金を支払う。

欲しいものを手に入れるためにお金を払っているのではない。それに携わった人に、『ありがとう』を届けているのだ。

そして、お金を儲けることは、この『ありがとう』を集めること。

人からもらえるありがとうの数は、人、日によって異なり、一時間で800ありがとうのまま何年も過ごすこともできれば、ひと月で100万ありがとうを生み出す人もいる。

 

多くの人は、お金を稼ぐことについて勘違いをしてしまっている。一日8000円を稼ごうと思ったら、時給800円の仕事を10時間するしかないと考えている。

でも、本当に考えなければいけないことは、一時間に10倍ありがとうをもらう方法を考えること。

つまり、どれだけ価値を提供できるか、これを考えなければいけない。

手段を目的にするな

『あなたの夢は何ですか?』

この質問に対して、特定の職業になることを夢だという人がいる。これは少数派ではなくて、むしろほとんどの人がそう勘違いしてしまっている。

ある職業に就くことは、自分の夢を実現させるための一つの手段を手に入れるということでしかない。

 

例えば、医者になりたい、医者になるのが将来の夢だという人がいるとする。その人が医者になりたいと思ったのは、なぜだろうか。それは、人の役に立つことが嬉し買ったのかもしれないし、人の命を救いたいからという想いかもしれない。

 

でも、人の役に立つ、人の命を救う、ということは、本当に医者でなくては出来ないことなのだろうか。そうではないだろう。人の役に立つ仕事であれば、世の中にはいくらでもある。人の命を救うことだって、医者以外でも、例えば消防士、警察官、薬剤師や看護師、考えればいくらでも思いつく。

 

その職業になることを夢だと勘違いするばかりに、その職業に就けなかったとき、絶望してしまうことになる。自分がなぜその職業を目指そうと思ったのか、その本質的な理由を知ることで、手段を目的にしてしまうことは無くなるだろう。

先入観が可能を不可能にする

『ある動物園に子供の象がいた。その象の足には鎖がつけられ、いくら引っ張っても、子供の象の力では引き抜くことはできない。そうして、象は鎖を引きちぎることを諦め、一生動物園で暮らすことを受け入れた。』

 

子供の時に足を鎖でつながれた象は、大人になって鎖を引きちぎるほどの力を得ても、決して鎖を引きちぎることはできないと思い込み、逃げ出すことはない。

 

結構有名な話なので知っている人も多いかと思います。この象と、自分にはできないと思い込んでいる人は同じです。これはできないと固定観念に縛られてしまうからこそ、どんなに簡単なことだってできなくなる。

 

例えば、ちょっとテストの点数が悪いだけで『自分は勉強が出来ないやつだ』と決めつけたりする。また、自分の目指したい目標に対しても、『どうせできっこない』、『才能があれば…』なんてことを思う。

 

こういった先入観に支配されているままでは、出来ることも出来ない。

『昨日までできなかったことを理由に、自分は一生それができない人間だと決めつけてしまうの。昨日までできなかったという事実が、今日もできないという理由になんかならないのよ』

まとめ

 こういった小説は、自己啓発に非常に役に立つと僕は考えています。普通の自己啓発の書籍ももちろん役には立ちますが、それとはまた別の意味でです。

 

物語を通して、自己啓発に役立つエッセンスを教えてくれるので、ただそれが大切だと言われるよりも、ずっと自分の中に落とし込みやすい。

また、ストーリーというのは、記憶することにに役立つ。どんな物語だったか思い出すと、ストーリーを思い出すのにあわせて、大切な部分も思い出すことが出来ます。

 

あと、物語に引き込まれると、一気に読み込んでしまいます。書籍に対して、のめりこみやすいのは、やっぱり物語のほうだと感じています。

 

もしこの記事が面白かった、役に立っただとか、ここを改善するべき、といった感想があれば、コメントを頂けると嬉しいです^^

よろしくお願いします。

他の人の成功を手伝い、自分も成功する~【星の商人】書評

f:id:tesshi-f325:20170516141649j:plain

星の商人/犬飼ターボ

『いくら教えてもわしの知識は減るもんじゃない。それにこうして人に恩をかければ、いずれ協力者になってくれるものだ。持っているものにしがみつくものはずっと一人ぼっちで貧しい』

 

本書は、ファンタジー風の物語で、商売をするにあたっての考え方について学ぶことが出来ます。

 

この物語では、2人の商人を目指す少年が登場し、ある日大商人である賢者から、商人として成功するための秘訣が書かれた羊皮紙を受け取ります。
一人は、その羊皮紙に書かれた内容を素直に実践し、もう一人は馬鹿馬鹿しいと、その教えを無視して自分の考える方法で商人を目指します。

 

その結果、羊皮紙の内容を守った少年、主人公レキは、商人として成功することが出来たが、教えを無視した少年は、犯罪に手を染めてしまうという結末になってしまいます。

共存の世界、競争の世界

この世界は、共存の世界と競争の世界、この2つの見方が存在します。

共存の世界とは、この世の富は限られたものではなく、無限のものであると考える。
競争の世界とは、この世の富は限られており、奪い合うしかないと考える。

 

そのどちらが正しいかではなく、自分が信じた世界が真実の世界となります。
そのどちらを選んだとしても、人生の責任は自分でとるしかない。

 

本書の主人公レキは、共存の世界を選びました。

他の成功は己の成功

共存の世界で成功するためには、どういう事をする必要があるのでしょうか。
その一番最初の教えとして羊皮紙に出てくるのが、『他の成功は己の成功』という考え方です。
どういうことかというと、他の人の成功を助けると自分も成功するという事。

 

それは、他の人の仕事を手伝うことであったり、人にアドバイスをすることだったりします。

成功者にふさわしきものを選べ

他の人の成功とは言っても、”他”とは誰の事を指すのか分かりませんよね。
この教えの他の人とは、成功者にふさわしい人、誰でもいいわけではなくて、相手を選ぶことが大切なんです。

 

成功者にふさわしくない人、例えば他人を不幸にする人だったり、そういう人の手助けをしてはならない。

その者の成功を知れ

他の人を成功を助けることで、自分が成功できる。そして、他の人とは成功者にふさわしい人であることが分かりました。
次に必要になるのは、相手が望んでいる成功を知ること、です。

ただ成功といっても、それが何を示しているのかが分かりません。


人によって成功の定義は異なるし、例えばお金持ちになることだったり、自分が成し遂げたいことを達成することが成功であるかもしれません。

 

その人の成功を知ることで、どのような手助けをすればいいのか分かるようになります。

仕組みで分かち合う

他の人の成功を手伝い、自分自身も成功できたのであれば、他の人を応援すると自分も成功する仕組みを作って、それを広げることで大商人へとなれる。

 

独り占めするのではなくて、応援しあって成功を分かち合うことが大切であると。

まとめ

今回は、商売をするうえで非常に大切な考え方について学ぶことが出来ました。

 

本書は、ページ数も多くなく、ファンタジー小説としても読みやすいので、短時間で一気に読むことが出来ます。

だからと言って内容が薄いわけではなく、重要なエッセンスが上手く織り込まれていて、定期的に読み返したくなるような本です。

自分を責めても意味がない。大切なのは改善すること~【仕事は輝く】書評

f:id:tesshi-f325:20170516124702j:plain

仕事は輝く/犬飼ターボ

 

『やさしい人ほど自分を責めてしまいます。でも、そこに意味はありません』

 

本書は、仕事でやりがいを感じながら結果を出すためにどうすればいいのか、『3人の石切り職人』の話をモチーフにした物語形式で、仕事に対する意識を改善する方法を教えてくれます。

 

3人の石切り職人の話を簡単にご紹介しますと、
――――――
昔とある街に3人の石切り職人がいて、毎日汗を流しながら、石を切り、同じ給料をもらっていました。

ある時、町に旅人が訪れ3人の石切り職人に対して、ある質問をしました。

『あなたは何のために石を切っているのですか?』


1人目は、『お金のため』と答え、2人目は、『職人としての腕を上げるため』と答え、3人目は『協会の土台を作るため』と答えました。
――――――

1人目は、仕事から何を得たいかが明確であり、賃金に対して同等の働きをするが、今後も経営管理者にはなれない。

 

2人目は、技能を極めようとするのは素晴らしいことだが、技能にばかりに目が行ってしまい、その技能が会社の求めるものとズレることもある。技能習熟だけでは、経営管理者にはなれない。

 

3人目の石切り職人こそ、経営管理者にふさわしいと。

 

これの原文は、ドラッカーの『マネジメント』に出てくるのですが、旅人の石切り職人に対する質問は、答えによってその人にマネージャー(管理者、リーダー)の素質があるかわかると言います。

 

この話は、原文は経営管理者に対しての話なのですが、社員教育において、社員の仕事に対する姿勢に対する話にも使われることがあるようです。

 

本書は、どちらかというと、社員教育に使われるような、仕事に対する姿勢について学ぶことが出来ます。

 

それでは、本書で学んだことをまとめていきます。

仕事でやりがいを感じながら結果を出すための3つのこと

著者は、仕事でやりがいを出すためには、『セルフイメージ』、『カスタマー』、『ミッション』が必要だといっています。

『セルフイメージ』

本書では、セルフイメージの事を、自分は何の専門家なのか、という問いで表しています。

 

仕事をするとき、自分は未熟であるという認識では、仕事上でミスも多くなるし、自主的にスキルアップをすることもない。

 

そうではなく、例えば自分が石切り職人だとすると、『自分は石切りの専門家だ』と思うことで、仕事に対する責任感、集中力が高まり、専門家としての技能習熟や知識を蓄えようとするでしょう。

『カスタマー』

本書では、カスタマーの事を、顧客の期待を超える、という表現をしています。
ここでいう顧客とは、客の事ではありません。
会社員にとっての顧客とは、自分の雇い主であって、客は間接的な顧客であると。

 

これは、斎藤一人も言っていることですが、要は、雇い主が望んでいることを実現すること、これをすることで、自分の結果に対して上司からの評価が低い、などといった悩みを解決してくれます。

『ミッション』

本書でのミッションとは、仕事の意味、ということ。
自分のやっている仕事を、単なる作業としてしまうと、凄くつまらないものになってしまいます。

 

大切なのは、その作業の結果、会社やお客にどういった利益や効果、感動を与えることが出来るのか、それを見ること。
そうすることで、自分の仕事に価値を見出せるでしょう。

自分を責めることに意味はない

仕事で失敗をしたときに、自分を責めることには何の意味もありません。

 

本書で、とある石切り職人が、石に括り付ける縄の結びを失敗し、それを同僚たちに謝るという描写があります。
これに対して、主人公は、謝らないで急いで結びなおして欲しい、と感じました。
そして、その時、自分自身の間違いに気が付きます。

 

主人公も、謝ったり、自分を責めたりしていましたが、上司から『自分を責めるのは意味がない』と言及されます。
最初は意味が分からなかった主人公ですが、先ほどの石切り職人の姿を見て、理解することが出来ました。
自分を責めても意味がなく、失敗の原因となった部分を改善すればいいと。

 

失敗すると自分を責めるのは、誰もがやってしまいがちです。
『自分はダメな奴だ』とか『自分は不器用だから』と自分を責めても、失敗の原因は改善しませんし、その時間に何の意味もありません。


失敗をしたら、どうすれば改善できるのか、それだけを考えればいい。

初心に帰る

全てが無意味だと感じるような出来事があったとき、その時は原点に立ち戻ればいい。

本書で、主人公は自分の仕事は無意味だったと、すべてに対して無気力になってしまいます。


そんな時、主人公の同僚が、ある言葉を投げかけます。

『今大切なのは、目的を思い出すことだ。熱心に学び始めたころの原点だ。初心を思い出せ!』

全てが無意味と感じたときは、もう一度出発点に立ち戻る。
そうして、再度『セルフイメージ』、『カスタマー』、『ミッション』、そして『自分を責めない』という事を一つ一つ確認して、やっていけばいい。

 

そうすることで、改善だけでは乗り越えられなかった問題を、改善より大きな『改革』をもって、乗り越えることが出来るだろうと。

まとめ

今回は、『働くときの自己意識』という事について学ぶことが出来ました。

 

ただ何となく、目の前の作業を淡々とこなす。これでは、仕事が面白くなるわけがありませんよね。

 

大切なのは、それをする事でどんな結果になるのか、考えること。

そうすることで、今の自分のやっている仕事に対して誇りを持つことも、また充実した気持ちで仕事をこなすことが出来るようになります。

幸せに成功するための方法を学ぶ~【オレンジレッスン】書評

f:id:tesshi-f325:20170515134802j:plain

『オレンジレッスン/犬飼ターボ』

 

本書では、離婚直後の女性が、オレンジレッスンという幸せに成功するための会に、友人女性から誘われます。
そして、その会の主催者や、参加者との交流を通じて、自分の成長や困難を乗り越えていく…というストーリーです。

 

本書は、成功小説というジャンルですが、ビジネスでの成功がメインのテーマではありません。
どちらかというと、人生で幸せになるためには、というテーマがメインになっているように感じました。

 

そのため、スピリチュアル的な要素も含まれているので、人により抵抗を感じるかもしれません。

 

それでは、本書から得られた学びをまとめていきます。

成功の秘訣『フォーカス』

本書では、成功している人は、フォーカスの力を使っていると解説しています。
フォーカスとは、焦点を絞るということ。

 

例えば、虫眼鏡で太陽の光を一点に集中させると、紙を燃やしてしまうほどの熱を集めます。

 

それと同様に、バラバラの思考ではなく、自分が人生において何を手に入れたいのか、何を経験したいのか、それに焦点を絞って生きることが必要です。

成功を加速させるテクニック『SAM』

成功するという事は、自分の外側で何かを実現すること。
そして、実現することが上手い人は、フォーカスすることだけではなくて、ある3つのテクニックを使っています。

 

3つのテクニックとは、『サポート』『アドバイス』『モデリング』のこと。

 

サポートは、人に任せるという事。人は、それぞれ得意分野が異なり、自分が苦手な分野でも、その分野が得意な人もいる。苦手な分野を無理してやるのではなくて、得意な人に任せたほうが、ストレスも少なく、また良いものになる。

 

アドバイスは、一人で悩むのではなく、経験者などから上手くいく方法を教えてもらうこと。自分が経験したことがないことでも、意外と身近にその経験をしたことがある人がいたりするもの。

 

モデリングは、上手くいっている人の真似をすること。モデリングの真似の仕方には2つのレベルがあり、一つは方法を真似ること。料理なら包丁の握り方だとか。もう一つは、その人の信念や考え方を真似ること。

自信を育てる

自分の目標など、フォーカスした時に、自分の実力に対して疑いを持ち、結果不安になる、自分に自信が持てないことがあります。

 

自信がある人と無い人の違いは何でしょうか。


自信がある人は、成功体験を自分で認めてあげられる人。自信がない人は、成功体験を偶然のものと考える人。

 

自信の無い人の共通点があり、それは育てられ方だと言います。
褒められて育った人は、自信がある大人になるのに対して、厳しく叱られて育てられると、自信のない大人になる。

 

自信とは、自分の可能性を信じる大きさの事で、自信があるかないかによって、成功するかどうかも決まる。
成功したければ、自分で自分を育てなければいけません。


自信のない自分のままか、自信のある自分に変わるか、それは自分が決めること。

だから、自分の自信を育てたければ、上手くいったときには自分を褒めてあげること。

成功に結び付かない2つの態度

挑戦すればするほど、失敗も多くするようになる。
そして、成功している人ほど、多くの挑戦をしてきました。

 

失敗しないようにすることが大切なのではなく、失敗から何かを学び取ることが大切です。

 

成功に結び付かない態度が2つあり、一つは楽観的になり問題を見ないこと。これは、失敗から学びを得ることが出来ていないので、同じ失敗を繰り返してしまうことになる。

 

もう一つは、自分を責めること。一見問題を見ているようですが、実は何も学べていません。自分を責めることで、変化を避け、成長することはないから。
人は、失敗と同じくらい成功を恐れるもの。なぜなら、新しい挑戦で成功すると、また、試練が待ち受けているから。

まとめ

 さて、今回は本書のテーマ、幸せに成功するには、という事につてい学びました。

自分の内面と向き合うことは、避けては通れない道なのだとしみじみと感じました。

 

こういった成功法則とか成功小説を見ていると、結構同じような、共通している部分があることに気が付きます。

 

だからといって、『それじゃあ、何冊も読む意味ないじゃん』とは思わないんですよね。

同じようなテーマでも、その切り口だったり、表現の仕方だったり、いろいろな角度から見ることによって、より理解を深めることが出来ると思っているから、です。