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大企業のグローバル戦略を学ぶ~【戦略論】書評

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今回読んだ大前研一著【戦略論】は、1980~90年代の大企業などが取るべき戦略について述べられた論文のアンソロジーで、主に戦略の立て方、グローバル戦略について書かれている。

 

論文自体は今から20年以上前に書かれたものであるため、現在の経済状況とは異なる点もあるのだが、しかし今でも重視すべき点が多くあった。

 

戦略論文であるので、言い回しが難しかったり、理解するのに時間が掛かったりする部分もあり、僕の知識では、まだまだ理解できていない部分も多くある。

 

僕が理解できた範囲で、今回の【戦略論】から学べたことは、

 

・顧客が真に求めているニーズを知ることが重要である

・最も成功確率の高い実施プランに資源を集中投下する

・アライアンスはwin-winの関係でなければ破綻する

・過去の成功体験は足を引っ張る存在でもある

 

であり、これから学んだ点について書いていきたいと思う。

顧客が真に求めているニーズを知ることが重要である

事業を進めていく中で、競合相手の動向に注意を向けてしまい、顧客の求めているニーズに応えることは出来ず、その結果事業が失敗してしまうことになる。

 

ライバル会社が自社製品と競合するような製品を次々と出していき、ライバル会社の製品よりもより高性能である製品を開発する…ではいけないということだ。

 

そうではなく、製品を購入する顧客が何を求めているのか、その製品のどんな部分を必要として購入しているのか、ここに立ち返ることが重要である。

 

例えば、自分の会社がノートパソコンを作っているとする。

売れ行きは好調であったのだが、ライバル会社が自社のノートパソコンより高性能な製品を販売した。

 

ここで、より高性能のパソコンを開発するのでなく、顧客が何を求めてノートパソコンを購入しているのかを考えてみる。

 

ノートパソコンを購入する層は、パソコンを持ち運びする必要のある人、デスクトップパソコンを置くスペースがない人かもしれない。

その場合、パソコンが高性能であることは、必ずしも購入する顧客のニーズではないだろう。

より軽い、小型のノートパソコンであるかもしれないし、キーボードなどの打ちやすやを求めているかもしれない。

 

そうした層に高性能のノートパソコンを販売しようとしても、顧客が求めているニーズとズレが生じてしまい、事業が失敗してしまうだろう。

 

また、洗濯機を販売しているのなら、洗濯機を購入する人は衣類をきれいにすることが真のニーズになる。

そのため、必ずしも洗濯機の性能が重視されるわけではない。

 

戦略を立てるとき、ライバル会社など競合の動向ばかりに目を向けるのではない。

顧客目線で、真に必要とされているニーズを満たすようにするにはどうすればいいのか。

 

これを考えて戦略を立てなければいけない。

最も成功確率の高い実施プランに資源を集中投下する

事業を進めていく中で、複数の実施プランが出てくる。

複数の実施プランを実行することは、いかにも成功確率が上がるような気がするが、実際にはそういうわけにはいかない。

 

なぜなら、事業を進めるための資源が限られているからだ。

複数の実施プランを実行するという事は、それだけ資源を分散させなければいけない。

 

そのため、実施プランを成功させる前に資源が底をつき、志半ばで事業が失敗…なんてことになってしまう。

 

事業を成功させるためには、最も成功確率の高い実施プランを練らなければいけない。

自社の現在の状況、市場の状況、資源の状況。

 

様々な事項を総合的に判断して、自社がその事業を成功させるためには何が必要であるか。

また、その事業を進めるうえで想定しうる障害は何なのか。

 

これらを判断して、資源を集中投下することが必要である。

アライアンスはwin-winの関係でなければ破綻する

アライアンスは、win-winの関係でなければ破綻する。

また、どちらかが支配をするような関係も同様だ。

 

本書ではアライアンスの関係を、結婚に例えている。

結婚関係では、一方が支配をするような関係では続かないし、一方のみが損をするような関係も続かない。

 

例えば、夫が仕事に行き給料をもらって生計を立てて、家に帰ると家事を行い、子供の世話をする。

これでは結婚関係が上手くいかないのは当然であるし、その結婚は離婚という形で終えてしまう。

 

企業同士でも同様である。

 

また、それを分かっていながらも、どうしても相手に対して不満を感じることがある。

一度不満を感じると、相手の行動すべてに文句を言いたくなる。

アライアンスを結ぶことで得られたメリットには目がいかなくなってしまう。

 

アライアンスにおいても、結婚関係においても、相手の不平不満ばかりに目が行ってしまいがちであるが、それをすることで得られたメリットを忘れてはならない。

 

結婚であれば、妻がいてくれることで煩わしい家事をしないで済むし、食事の準備も家に帰れば用意されているのでする必要もない。

これは結婚することで得られるメリットだが、そのことを忘れてしまうのだ。

そのため相手の不満ばかりが目立ってしまう。

 

アライアンスは、必ずしも相手と全てが上手くいくわけではない。

事業を進めていく中で、双方に問題点が出てくることもある。

 

そのため、アライアンスは、新たに事業を作ることと同じくらいの苦労を覚悟をしなければいけない事が分かった。

過去の成功体験は足を引っ張る存在でもある

事業経験を長年続けていると、過去に上手くいった事例を繰り返し実践しようとする。

以前成功した方法だから、今度も上手くいくはずだと。

 

しかし、同じ方法が通用するわけではない。

過去の方法は過去のもので、現在の状況では適切ではない場合もある。

 

それにもかかわらず、中々その方法を変えられないのだ。

 

一度成功した方法は、再度実践する上であまり抵抗がない。

だが、新しい方法は未知のもので、実践する上でどのような事が起こるのかが予想できないものである、と思ってしまう。

実際には、過去の方法を実践しても、どう考えても成功できないとしても。

 

以前成功した方法を妄信的に信じ込み、一点のみに視野を絞り込み、走り続ける
これでは周囲に目がいかず、事故を起こしてしまうのは必然だろう。

 

とらわれない素直な心で、物事を新鮮な目でみて、新たなアプローチを模索することが必要であると学んだ。

まとめ

今回【戦略論】を読んで、企業の戦略について学ぶことが出来た。

 

本書の内容は、企業が事業戦略を考えるうえで必要なものは何か、というものであったのだが、大企業だけに当てはまるものではないと感じた。

 

大企業ならではの戦略も当然あるのだが、規模の小さいビジネスにおいても、本書の内容が役に立つことが多かったように思う。

 

ただ、僕自身が論文を読みなれていなく、上手く言語化できていない部分も多くあるので、今回記事にしたこと以外にも学べるものはあった。

 

ビジネスにおいて、時代によって手法などが変わることはあるが、本質的な部分は変わることはなく、いつの時代でも重要であると、今回の【戦略論】からは学ぶことができたと思う。